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2017年6月15日 (木)

北アルプス国際芸術祭2017~信濃大町食とアートの廻廊~ (東山エリア)

6月4日から57日間の日程で始まった「北アルプス国際芸術祭2017~信濃大町 食とアートの廻廊~」、平日も多くのお客様でにぎわっています。

期間中有効なパスパートを持参すると、市内の5つのエリア(34ヶ所)に展示された国内外のアーティストの作品を鑑賞できます。全部の作品を回るのにだいたい2日半ほどかかるそうですが、地元民としては少しずつ回りたいと思い、今日は北アルプスの展望が良い【東山エリア】の一部へ行って来ました。

鷹狩山には、鑑賞ポイントが3ヶ所


「風のはじまり」 リー・クーチェ(台湾) 

様々な種類の木々を組み合わせて編み上げたトンネルの中を、生まれたばかりの風が吹き抜けるイメージでしょうか?中を歩くこともでき、この写真はそこから撮りました。借景も作品の一部ですね。


「信濃大町実景舎」 目(日本)

スリッパに履き替え、建物全体が漆喰で塗られ凹凸のある迷路のような不思議空間へ。何ともいえない斬新さです。くりぬかれた窓からの北アルプスの展望には誰もが息を飲んでいました。晴れた日がおすすめ。階段で2階にも上れるのでお見逃しなく!


布施知子さん(市内八坂在住)の折り紙作品

2階は撮影禁止ですが、1階のこの作品だけは撮影OKでした。2階の折り紙による枯山水作品は大胆でありながら緻密、唯一無二の布施さんならではの素晴らしさです。暗い中での照明のあて方も工夫され、作品の魅力を引き立てていました。ここは、以前、「シヴァ殿」というカレー屋さんだった建物で、白馬の時にカントリーハイクなどでよく来ていたのでそんなところも興味深かったです。

鷹狩山から下りて、八坂の押の田地区の集落へ・・・


「集落のための楕円」 フェリーチェ・ヴァリーニ(スイス)

八坂に昔からある集落の建物に、イタリア製のアルミホイルを黄色く塗装したものを貼り付けた“風景ごとアート”な作品。ある一定の位置から見ると、楕円がぴたっと重なり同心円を形成、その場所を探すワクワクも楽しんでもらおうという試みだそうです。周辺の棚田も美しく、風景もともに目に焼きつけておきたいエリアです。

そして、八坂支所の近くへ移動し、

「バンブーウエーブ」 ニコライ・ポリスキー(ロシア)

八坂の10メートル~18メートルの竹を使い、作家さんがボランティアの協力を得て制作された作品。写真で見たイメージよりもずっと大きくて想像以上の迫力でした。作品の中に入って見上げることもでき、いろいろな角度から眺められます。

全部の作品が鑑賞できるパスポートは2500円で購入できますが、ご宿泊の方は前売り券付きのプラン(パスパート付きプラン)もあるので、そちらでご予約頂くとお得です。また、時間がなくてたくさん回れないという方は、現地で1ヶ所300円で鑑賞することもできますので、気になる作品がありましたらぜひ。

まだ5ヶ所を回っただけですが、現代アートの概念が変わりました。そこから見える風景や豊かな自然もこの芸術祭の作品の一部なのだと感じています。大町の環境の素晴らしさを改めて感じた方も多いのではないでしょうか?スタンプを集めながら次はどこへ行こう?と回遊する楽しさにもワクワクします。作品をめぐりながらふと目を向けた先に広がる空の変化や道端に咲く野の花など小さな発見も旅の楽しみのひとつ。「白馬の達人になれる本」を片手にポイントラリーに夢中になってくださった方たちには理解してもらいやすいと思います。もっともっと多くの方に訪れてもらえたら。この日、NHKや全国誌の取材も複数来ていたので、全国メディアに登場するごとに認知度は増して行くと思います(NHKは7月2日放送とのこと)。また時間を作って今度はまた違うエリアの情報をリポートしたいと思います。皆さんも、この機会にぜひ訪れてみてください。

北アルプス国際芸術祭2017、気になった方はこちら→http://shinano-omachi.jp/で、詳しい情報をGetしてくださいね!

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