笠井秀郎の再製物理学展 in ギャラリー・シュタイネ
安曇野市のギャラリー・シュタイネで、松本市在住の吹きガラス作家笠井秀郎さんの「笠井秀郎の再製物理学展」が行われています。笠井さんは、森のみち草にあるこの灯りの作者。本業は吹きガラス作家ですが、企画展のタイトル“再製物理学”の名の通り、リサイクルしているのはガラスだけでなく、船のスクリューや車のハンドル、アイロンや顕微鏡、耕耘機の部品などを灯りの台に再利用するなど、古くなって役割を終えたと思われるものに命を吹き込み再び出番を与えています。新しいものよりも古くて味わいのあるものに魅力を感じると言う笠井さん、「人間だって若くて健康な人ばかりではない。病人や障害者や年寄り・・・いろいろな人がいるけれどどこかが悪いからいけないなんてことはなく、いいところを見れば別の部分が優れていたり味わいがある。ものも同じで、本来の用途ではお呼びがかからないようなものも今の生活に合うように加工すれば活躍できる」(説得力あります。本当にそうですよね!)その一貫した考え方が制作の原点であり普段の生活ぶりでもあるのだと思いました。
展示は見るだけでなく、体験もできる“参加型”。笠井さんの持ち味が引き出されたおもしろい企画展です。「何が?」と思う方は、ぜひ足を運んでみてネ!運が良ければ(?)笠井ハカセに会えるかも?
11月15日までの10:00~17:00(10日と11日は休館)。
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